復活祭、イースター、今年はいつ?

今年、2022年の復活祭は4月17日の日曜日。ローマもすっかり春の陽気になってきており、紫色のユダの木の花が咲いている季節。街の中は、もはや多くの観光客で賑わっている。日本人もそろそろ海外旅行を考えている人がいると思うので、バチカン美術館やコロッセオの予約方法などのブログでも更新しようかな〜と思い、状況を確認しにコロッセオに行ってみたら、やたら警察やイタリアの国営テレビRAIのトラックが停められていて、照明器具やテレビカメラ用の大きなスタンドなどが準備されていた。何かのエンタメ??。そうだ!もうすぐ復活祭なんだっけ!!!毎年復活祭って日曜日と決まってはいるものの、日にちが変わるから忘れてた!


実はキリスト教、カトリックの総本山があるローマでは最も重要な祝日だ。どれくらい重要かって?実は宗教的にはクリスマスより重要なのだ。だって、聖書にクリスマスがいつだとか、それを祝え!的なことはどこにも書かれていないが、キリストが十字架にかけられて復活したことについては書かれているでしょ!何しろキリストの死によって、私たちはパラダイスに永遠に生きられる!キリストの復活は、死にゆく全ての者に復活の希望を与えてくれる。そして、そのキリストがパラダイスを統治する時がやってくる。ただパラダイスに入るために私達が今しなければいけないことがある。それは神に従う事。ってな感じでキリスト教にとって復活祭は信仰の根拠となっているのだ。この時期に毎年さく紫の花(西洋花蘇芳)をユダの木と呼んでいるのは、キリストの身柄を銀貨30枚で売り渡した裏切り者のユダは、キリストが処刑された後、自分のしたことを悔いてこの木に縄を結え、首を吊って自殺したという伝説による。

それにしても、なぜこのコロッセオでテレビ局がカメラや照明の準備をしているのか?それは、復活祭前の金曜日にここでキリストが十字架にかけられるまでの『十字架の道行き』という儀式が行われるので、その準備をしているというわけだ!コロッセオはかつて多くのキリシタンが殉教をした場所ということで聖地とされているのだ。確かに復活祭の前には、復活に至るまでのいろんなストーリーがあるので、この時期ローマ教皇様も一連のミサで大忙しの時期ということになる。

おそらく今年は、これまでの外に出れなかった不満が爆発して多くのヨーロッパ人やアメリカ人がこの時期に合わせて巡礼にローマを訪れることだろう。この復活祭の時期の興味深い関連記事を下に紹介しておくので、宜しければご覧くだされ〜!

著者: 原井秀二

復活祭の卵,イースター・エッグ

聖金曜日、十字架の道、聖書の記述は本当に神の言葉?

聖木曜日、最後の晩餐、キリストの血を飲むとはどういう事か!?

イースターマンデー, 月曜日の復活祭ってどういう事?

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