6月2日から、ローマ市では『皇帝達のフォーラム』(Fori Imperiali)と映画ベンハーの舞台ともなった馬車の競技場チルコマッシモ(Circo Massimo)の東部遺跡などのモニュメントやその他多くの美術館が再開される。
『皇帝達のフォーラム』の入口は現在トライアヌス帝の円柱(Colonna Traiana)の辺りで出口はユリウス・カエサルのフォーラムの所となっている。
チルコマッシモの東部遺跡は去年からVR ゴーグルを装着して昔の姿をバーチャルリアリティで体験できるという画期的なものだったが、残念ながら公衆衛生への配慮で初めはVRゴーグルなしの入場となる。まだVR体験をしてない人は是非このVRゴーグルが使えるようになってから行ってみていただきたい。
5月19日以来既にカピトリーニ美術館やブラスキ宮殿のローマ美術館(Museo di Roma)などが再開している。このMuseo di Romaでは6月21日まで新古典派の天才アントニオ・カノーバとローマをテーマにした特別展が開催されているので結構面白そう。又、ローマ国立近代美術館やトライアヌス帝の市場、アラパチスなどもオープンされる。このアラパチス(Museo dell’Ara Pacis)ではいわゆるマカロニウエスタン映画の監督として著名なセルジョ・レオーネの死没30年に捧げられた特別展示が8月30日まで行われている。淀川長治の昭和のロマンを知ってる人には必見。その他La Centrale Montemartini では、『古代エトルリア人の色』と題した特別展が用意されているし、ローマ国立近代美術館では、世界的なモダニズムに影響を与えたドイツのバウハウスとその教授だったハンガリー出身の前衛アーティスト、モホリ-ナジ・ラスローの生誕125周年を記念した特別展があるなどなど、、ローマは徐々に活気が戻ってきているようだ。
ところで、MIC Card って知ってました?!たったの5ユーロでローマ市の美術館やモニュメントが1年間見たい放題なんだって!!ローマ市に住んでる人やローマ市の学校に通う学生が対象なのだが、美術館に一回行っただけでも、MIC Cardを購入した方が得ってこと!!!すごくない?是非、ローマに住んでいる人はこの特権を活用すべし。美術館なんか興味ない人もこの機会に行ってみたら人生が潤うこと間違いないですよ〜。今ならすいてるし。。
美術館に行きたい人は予約をするだとか、いろんな決まりもあるので前もって調べて行ってね。
*MIC Cardについては、http://www.museiincomuneroma.it/it/infopage/mic-card 参照。
著者: 原井シュウジ
Romanissimo
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