イースターマンデー, 月曜日の復活祭ってどういう事?

多くの国々では復活祭の次の月曜日までを祝日としており、この日をイタリアでは、パスクエッタ、あるいは天使の月曜日(Lunedi dell’Angelo)と呼んでいる。これは聖書に記述されている安息日の翌日の朝、マグダラのマリア等がイエスの埋葬されていた墓を香油を持って訪れると、そこには天使がいて、彼女達にイエスの復活を告げたという出来事を思い起こすための日という事だ。しかしユダヤ人の安息日は土曜日と決まっていたのだから、この出来事が実際に起こったのは日曜日の朝であるはずだ。どうしてここでは月曜日なのだろう。これは、多くの国で安息日の次の日というのを自分たちの休日である日曜日の次の日と解釈して行われていた習慣を、イタリアでも第二次世界大戦の後とり入れたからである。実は今でもイタリアの教会はこの日のミサを戒律からは外しているのだそうだ。

でもせっかくの休みだからこの日は家族、あるいは友達と集まってピクニックに行く習わしがある。お弁当を持って郊外でピクニックというのもたまには楽しかもしれない。

聖書のルカの福音書24章にも、この日、弟子達のうちの二人がエルサレムの郊外のエマオという村に旅をしながらイエスについて語り合っていると、復活したイエスが近づいてきて一緒に歩き始めたという事が書かれている。この日ピクニックをする習慣はこんな聖書の記述に関係があったのかもしれない。

ところで、人類史上キリストが残した影響力は計り知れないものがある。世界中の人々がさりげなく使っている西暦はキリストが生まれた時を基準に刻まれているのだし。。。そのキリストは人々に惜しみない愛を示し、人々のために鞭打たれ、磔になって苦しみながら命を捧げ、そして復活を遂げた。イタリア人なら誰でもその心の奥にそんなキリストの姿がが存在する。

著者:  原井シュウジ

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